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zoom RSS 受光素子の特許分類 −まとめに変えて−

<<   作成日時 : 2010/04/18 19:37   >>

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 以上で受光素子は終わりとします。最後に特許分類(IPC、FI、Fターム)について触れておきます。

・IPC
 受光素子のIPCは光電変換装置に対応するH01L31/00の下に分類されています。別項で取り上げた太陽電池のH01L31/04 、/06を除く
   H01L31/02、/08、/10、/12
とこれらの下位項で、接合を用いた受光素子、フォトコンダクタ、フォトカプラをカバーしています。

・FI
 FIはH01L31/00、/02、/08、/10、/12の下がA〜Zのいくつかの識別記号で分類されています。主なものを紹介しますと、
 /00 A、B、Zの3つですが、Aは放射線・粒子線検出器です。

 /02 「細部」となっていますが、実装、組立が主で、Bはパッケージ関係、Cは光ファイバとの結合、Dは光学素子との結合です。

 /08 フォトコンダクタです。14もの項目が用意されています。F、G、H、Jの4つがSiやGeの材料、製法、装置です。同じくK、L、M、N、Pが化合物半導体、Tが有機物です。またQは電子写真感光体、RとSは撮像管用ターゲットに分類されています。

 /10 接合をもった受光素子です。Aがフォトダイオード、フォトトランジスタで以下B〜Fに細分されていますが、Bのアバランシェ型以外はやや特殊なものであまり属するものがないような気がします。なお、Gは周辺回路、Hは電極という共通的技術になっています。

 /12 フォトカプラです。Aがフォトカプラ全般で、B、C、D、Eはその構造による分類です。これ以下は共通技術、応用で、Fは周辺回路、Gは応用装置、Hは発光デバイスのモニタ、Jは発光受光兼用デバイスとなっています。

・Fターム
 受光素子関係のFタームは太陽電池以外に3つのテーマがあります。

 受光素子は5F088と5F049の2つがあります。

 5F088はFIのH01L31/00、/02、/08に対応し、パッケージや他の素子との結合などの共通技術とフォトコンダクタが主な範囲と考えてよいと思います。放射線検出器はこちらに分類されます。一方、5F049は/10に対応し接合をもつ受光素子本体についての分類です。

 この2つのタームはほぼ同じ形式で作られており、非常によく似ていてFタームだけ見ると何が違うのかよくわかりません。あくまで対応するFIでどちらを使うか判断すべきでしょう。

 以下、Fタームの内容を簡単に紹介しますが、前に書く記号が5F088のもので、後が5F049のものです。

AAとMAはフォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトコンダクタなど素子の種類です。5F049にもフォトコンダクタのタームはあります。
ABとMBはW族、V−X族など材料です。有機材料もあります。
BAとNAは目的、BBとNBは用途です。

CAはアモルファス半導体関連の製造方法ですが、これだけは5F049に対応するタームがありません。CBとPAは製造方法一般で、CBには「アモルファス以外」という但し書きがあります。

DAとQAは素子構造一般です。
EAとRAはモジュール化ですが、この項は5F088の方がターム数が多くなっています。
FAとSEは電極、GAとSSは基板、HAとSZはその他の素子構造要素です。
JAとTAはケース、実装で、5F049にもこの分類が用意されています。
KAとUAは周辺回路です。この項は5F049の方がターム数が多くなっています。
LAとWAは受光波長の分類です。

 もう一つのテーマ5F089はFIのH01L31/12に対応するフォトカプラを分類するFタームです。

 AA〜ACがフォトカプラ、BA〜BCがフォトインタラプタに分かれて互いに対応するようになっていますが、内容は共通だったり異なっていたりします。なお、FIにはフォトインタラプタについての項目はありません。

AAとBAは応用です。内容は両者で異なっています。カプラはICカード用とかリモコン用など、インタラプタは回転、距離などのセンサが中心です。
ABとBBは「種類」となっていますが、素子構造(発光素子と受光素子の位置関係)の分類です。ここは反射型とか対向型とかおおむね両者共通です。
ACとBCは「構造」となっていますが、構成要素、受光素子、パッケージ等に関する分類です。

以下は両者共通の分類となります。
CAは発明の目的です。DAは材料ですが、半導体素子の材料ではなくパッケージなどの材料の分類です。
EAは製法ですが、主として素子の取り付け方法に関するものです。
FAは付属電気回路、GAは組み合わせ光学素子の分類になっています。

 以上のように大体これまで説明してきた内容が収まるような分類コードが用意されていると思います。歴史が長いせいだと思いますが、IPCやFIがかなり細かい分類を用意しているのが特徴です。

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