このブログ「石ころと砂粒の世界」の「イシ」は半導体の意味なのですが、最初のテーマとして、青色発光ダイオードを取り上げました。そして中村修二氏の特許を読みながら、発光ダイオードの原理を説明してきました。約半年かかってようやくこのテーマが一段落したところです。 個人のブログは世の中のできごとや個人的なできごとを書き留めていく日記風の使い方が普通だと思いますが、このブログではそれを無視して、月日の流れには関係なく一定のテーマを毎回連続して書き続けるというスタイルをとってきました。ただ全体の内容を先に用意しそれを小分けにして毎回掲載してきたわけではなく、同時進行でいろいろ調べたりしながら進めてきましたので、そういう意味では時間の流れに沿ったブログであったと思います。これからもこのスタイルを続けたいと思います。 でも全体の内容はやはりウェブサイトを作ってそこに蓄積していくのが本来の姿のような気がしてきています。そこでこれから時間はかかるでしょうが、個人サイトを作っていこうと思います。それができたらそちらも読んでいただきたいですが、当面はこのブログだけで続けます。 ところでこのような文章はだれを読者として想定しているかというと、専門家でないことは確かですが、それ以外の方で青色発光ダイオードとはどんなものかについて好奇心をお持ちの方なら、どなたでも読者になっていただきたい、そんな思いで書いてきました。どなたにも分かっていただける内容で、しかも説明が不正確にならないようにする、それができれば言うこと無しです。 専門家向け文献や専門書はかなりの知識が前提にされているので、理系でも他の分野の人にはわかりにくいものです。一方、一般向けの新聞、雑誌などの記事はどうしても表面的になりがちで、好奇心の持ち主にとってはさらに何か知りたいことが出てきてしまうことも多いはずです。しかしこの間を埋めるような書籍などは、例えばコンピュータや生命科学の分野などではかなり目にしますが、エレクトロニクスの分野では意外に少ないように思います。 エレクトロニクスの応用製品はパソコン、携帯電話、デジタルカメラ、デジタル音楽機器などなど身の回りにあふれ、日々目新しいものが登場しています。仕組みや原理などは知らなくてもエレクトロニクス機器は使えます。いや使えるように作られています。でも好奇心のある人は中身がどうなっているのか知りたいと思うこともあるはずです。そんなとき、書店で探しても適当な本が見つからない、インターネット上で探してもない、という経験をされた方が多いのではないでしょうか。そのような好奇心に応える文章を書きたいというのがこのブログの願いです。 さてつぎに何をテーマとして取り上げるかですが、発光ダイオードと「発光つながり」なら半導体レーザがあります。発光ダイオードより複雑な要素が絡み合っていて取り上げがいのあるテーマです。いずれは取り上げたいのですが、今すぐ続けてでは「イシ」のうちのかなり偏った部分だけに話が行ってしまう気がします。 上に挙げたエレクトロニクスの応用製品の多くはデジタル機器です。この「デジタル」を主として担っているのはもとはと言えばトタンジスタです。少し「光」とは離れて「電子」の世界に入ってみたいと思います。 |
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